二児のパパ!普通のサラリーマンがサイドFireを目指す

※サイドFireとは資産運用と労働収入を組み合わせて自由な生活スタイルを作ることです

【第1話】あーたんの冒険記 ※物語が書きたくなったので書いてみた(笑)

ピンポンがなると彼女はいつもと変わらない姿でそこに立っていた。
しかし、玄関を開けた瞬間、目の前の彼女の後ろには見知らぬ男が立っていた。
彼女はか細い声で『...助けてほしいの』と言った。

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『あーたん』は普通の40歳独身サラリーマンである。
普段はAI関連の仕事をしていて、バリバリに働いているが、
俗にいう普通のサラリーマンである。
連れ添う彼女もおらず身体ばっかり鍛えて横浜に一人で暮らしている。

そんなある日会社帰りに、親父狩りに遭って、悔しい思いをした。
やり返そうと思えば出来たかもしれないが社会人としての立場や責任を考えると、
そんな行動は取れなかった。
暴力で応酬すれば、自分も加害者になってしまう。
それに、会社の評判にも関わる。
結局、あーたんは歯を食いしばって、その場を立ち去るしかなかった。

翌朝、鏡に映る自分の顔に青あざが残っているのを見て、あーたんは深いため息をついた。
仕方なく休暇をとり1人で江ノ島に行き、海をぼーっと眺めていた。
すると見たことのない洞窟を見つける。
『こんなとこに洞窟があったかな…』
何やら不気味な雰囲気をかもしだしている洞窟だが、あーたんは入ってみることにした。
そこに入ってしばらく歩いた。

すると暗闇の中から1匹の灰色の猫が出てきた。

「誰じゃ」
『うわ!猫が喋った!』
「あれ…お前さんは…」

その不思議な猫は何やら考え事をして、
「ふむ。そうか…」と言って奥へ進んでしまった。
あーたんは猫を見失うと、そのまま少しずつ恐る恐る進んで行った。

10分くらい進むと広い空洞の部屋に出た。
『ここは少し明るいな。。』
上部が空洞になっているようで少し光が入っている。

そこのさらに奥には怪しげな玉座があり、さっきの猫が座っていた。
「お前さん、何しにここにきたのじゃ…?」
『何って…特に用はないんだけど、知らない洞窟を見つけたから入っただけ。』

ぼーっとしていて山の麓に穴が空いているのを見つけただけなのでその通りに話した。

「ここは、時空の洞窟。お前はおそらく何かを願っており、ここに導かれてきたのじゃ。」

『願い…?そんなものは別に…。』

思い当たる節がないのでそう言うと、

「まぁいい。この箱を空けてみるが良い。」

あやしい金属に包まれた重厚な箱を渡された。
何かぼんやり光ってる気がする。

『これはいったい…』

あーたんは恐る恐る箱を空けてみた。
すると、眩い光の中から小さな竜のような光の玉があーたんに飛び込んで消えた。

あーたんは尻もちをついて転んだ。

「ふむ。どうやら大きな波に巻き込まれたようじゃな。」

あーたんは恐ろしくなり、猫の声も耳に入らず来た道を駆け戻っていった。
入り口まで戻ると辺りは暗くなっていた。
『いったい、あれはなんだったんだ。。』

震えながら帰路に着く。

次の日、あーたんは足に激痛が走り動けなくなっていた。
急に走った反動なのか…それともあの光の子竜のせいなのか…。

『こ、これは…。何があった。。痛すぎて動けん…。。』

3日程経過して、なんとかやっと動けるようになったあーたん。
そこで奇妙な事に気づいた…。

 

身体がやたら軽い。。

疑念は残るが考えても仕方ないのでそのまま考えるのをやめて日常を過ごした。

 

そのあと、何ごとも起きず数日が過ぎた。

 

『あ、今週同窓会か。』

 

中学の大規模同窓会に誘われていて、週末に予定している。

昔の旧友に会えるのは何かとワクワクするものだ。
数百人規模で行うらしく、あーたんはひそかに楽しみにしていた。

 

そして週末になり、同窓会当日、
あーたんは旧友に会い、かなり楽しんでいた。
その中で、とある女性に声をかけられた。
昔よく一緒につるんでたかおちゃんだ。

「久しぶりだね。元気してた?」
『おぅ。かおちゃん?だっけ?(笑)久々だな。俺はそこそこ元気だったぜ』

何十年ぶりかの彼女との会話に、ぎこちなさを感じていたが、
徐々に昔のようなフランクな感じに話せるようになっていた。

そして皆でゲームなどを楽しみながら楽しい時間が過ぎ、
あっという間にお開きの時間になっていた。

最後に恩師と話していると、不思議な事を言い始めた。
「あーたん。今日のあなたからは何かを感じる。この感じなんだろ。。ちょっと言葉には出来ない。すまん」

『せんせい・・変な事言うなよ(笑)』

昔から先生はいきなり変な事を言う先生だった。
しかし、冗談っぽい事はよく言っていたが、こういったシリアスさがある感じは初めてだったので少し気にはなっていた。

そのまま会はお開きになり、みな帰路につこうというところで、
かおちゃんが声をかけてきた。

 

「このあと少し話せない?」
『え・・?まぁ大丈夫。』

 

帰りたかったが時間もまだ早かったので少しだけ付き合う事にした。

帰り道の立ち飲みバーに入って軽く飲みなおしていると彼女は
暗い感じをかもしだし話し始めた。


「今日久しぶりにみんなと話せて楽しかったけど、実はあーたんに話があってきたの」
『ん?何の話?』
「うん。」

 

しばらく沈黙が続く。


するとかおちゃんが続けた。
「昔は楽しかったよね。みんなでヤンチャして遊んだりさ」
『ん?そんな話か??そーだな。三日三晩遊び続けたりして、だいぶ無茶した時もあったな。よく身体を壊さなかったもんだ』

 

若いころの話を続けていると、彼女は次第に笑顔になってきて明るい感じで話してくれるようになってきた。

そのまま時間が過ぎて、終電の時間が近づいてくる。

 

「そろそろ帰ろっか。」
『そーだな。電車ヤバそうだ。』

 

結局、そのまま帰る事になった。
電車が逆方面なので駅前で別れを告げる彼女が去り際に、

 

「また会ってくれる?」

『おぅ。連絡くれればいつでもいいぜ』

 

特に悩み事の相談や実のある会話ではなく昔話をしただけで、
彼女が言いたかった事が何なのか謎のままその日が終わった。

 

数日が過ぎた休日、自宅のインターホンが鳴った。
誰だ?と思いモニターを除く。

そして驚くことにそのモニターには先日の彼女かおちゃんが映っていた。

 

『あれ・・おれ住所言ったかな・・』

 

ドアを開けるとそこには...


次回へ続く...